ゆたぷろ開業日記
巷ではいろいろな開業についての解説ページがあります。しかし、どれも手順や申請書の書き方といった物ばかりで、実際の開業の様子を書いた物はほとんど見られません。
そこで私、ゆたかが”ゆたぷろ”を設立(できるかな〜)していくまでの様子を克明に綴ったドキュメンタリーです^^。
最終回 再び法務局。最終確認の後、公証役場の反応は?の巻
前回までに、定款の作成・商号調査・目的相談を行ったわけですが、
次に行くべき所は公証役場というところで、定款の認証を受けることとなります。
公証人というものを検索してみたところ、
公証人は、30年以上の実務経験を有する法律実務家の中から、法務大臣が任命する公務員で、
後記の公証役場一覧表記載の公証役場で執務しています。
公証人は、公正証書の作成、定款や私署証書(私文書)の認証、事実実験、確定日付の付与などを行います。
日本公証人連合会は、全国の約550名の公証人全員が法令に基づいて組織する団体です。
とありました。
前回出てきましたが、私の居る市では公証役場がなく、隣のG市まで出張ることとなりました。
5/2AM
今日は公証役場へ行って定款の認証を受けようと計画。
その前に、目的の一部を直したので再度法務局へ目的相談〜。
概要は、
中古●△◇の売買としていたが、いろいろな中古品を扱いたいと思ったため、
リサイクルショップの経営(!!)としてみた。
機械の▽◎■とあったが、機械・装置・器具・設備・電気・電子機器の▽◎■としてみた。
地場産業の刃物に関して、取り扱おうと追加した。
といったところです。
早速法務局へ。先客が居たがほんの10数秒待ちで受付が空く。
「おはようございます。目的相談をしたいんですが」
すると、少し離れていたところに先日相談していただいた方がみえ、
「おおー、この前の方だね。ささ、こちらへどうぞ」
と、長机へ案内される。作り直した定款を見せ、
「目的を少し作り直したんです」
そのあと、内容を説明しようとしたにも関わらず、
「んっ!うーん?機械の・・・、機械・装置・器具・設備・・・んー。
機械だけじゃ何か具体的じゃないよなー」
といきなり先日クリアーしたところで止まってしまいます。
(えっ!!この前OKだったじゃん)
と思い固まってしまっていると、本を取りだしてきて調べています。すると、
「んっ!!あるなー、この目的。んー、おっ、一緒だね〜。これ何かで調べてきたんかね?」
と聞いて来ます。この前も同じ様なことを聞かれたのに、と思いながら
「インターネットで目的が色々載っているところがあるんです。東京の方のデータですけど。
その内容と自分のやろうと思っていることと見比べて作ってみたんです」
と説明。すると、
「ほおー、まあ地域によって通る通らないがあって、関西は甘いけど関東は厳しいからね〜」
との事。他の項目も見ていただいて、ほぼ問題ない模様。
ただ、一点気になった点があり、リサイクル品の通信販売という目的。
リサイクル店の経営というものは、本にも載っているし調べても出てきた。
ところが、リサイクル品の通信販売というものは載っていない!
しかし、
「うん、いいんじゃないかなー、これで」
と、一応のお墨付きを頂いたので、これにて撤収。
「どうもありがとうございました」
とお礼を告げ法務局を後にしたのでした。
この後大変なことが待ち受けているとも知らずに・・・
そして帰宅後、公証役場へ電話をしてみた。
ピ・ポ・パ・ポ(ウソ!。うちダイヤル式!!)トゥルルルー、ガチャ
「はい、G公証役場です」
と、女性の声。
「あの、有限会社を作ろうと思いまして、定款の認証をお願いしたいのですが」
「定款は何枚になりますか?」
「えっと、一枚ですが・・・」
「(゜∇゜ ;)エッ!?一枚なんですか?」
と、思わぬ反応。なんかまずいのかな?と思いながら
「はい。B4一枚で半分に折ってあるんですけど・・・」
と、告げると
「一枚ですか・・・。短いんですね。内容を公証人に確認してもらいますので、
FAXしていただけますか?」
とのお答え。FAX番号を聞き、送信する羽目になってしまった。持って行く物について
聞きたかったので、
「持っていく物って、定款3通と印鑑と印鑑証明と4万円の印紙と認証料5万円ちょっと
ですよね。印紙はそちらで買えるんですか?」
と!ハーイ質問デス(ノ'-^)-☆
「認証料は枚数で変わりますけど5万ちょっとですね。印紙はここでは売っていないですね」
との御回答。ということで、定款の内容吟味の後、
電話頂けるというので、こちらの電話番号を伝えて待機。
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もうすぐ一時という頃、電話のベルがけたたましく鳴る。
「はい、納土ですっ」
と、電話に出ると
「公証役場のKといいますが、定款送ってもらった方かね?」
「はい、どうでしょうか・・・」
「これね〜、まあ短くて違反とかでは無いんだけど、ちょっとまずいと思うんだけどねー」
とのお答え。Σ(='□'=)ウッソー!?と思っていると
「まあ、とりあえず来て下さいよ」
と言われるので、すぐさま出発。”なんでだろ〜をなんでだろ〜”と思い、
手に9万円もの大金を握りしめ・・・(脚色しすぎw)
さて、最終回と銘打ったわけですが、まぐまぐ・カプライト共に新タイトル
「一人でやっちゃおう!実録 有限会社設立物語」が承認されました(*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ
まぐまぐ マガジンID: 0000109633
カプライト マガジンID: 7669
となります。引き続きご購読下さると幸いです。
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